畑と食卓の幸せな距離感

家族と旅人とエゾリスの食卓

From the Dining Table

収穫の様子を車窓から眺めながら家に戻ると、
ドアの前には、土がついたままの野菜・根菜がどっさり!
早速腕を振るった料理は家族の食卓へ、旅人のおもてなしへ、贈り主の農家さんの元へもお届け。 「美味しい」も「嬉しい」も、グルグルと回るナカフの日常。
そんな幸せな気持ちのお裾分けは、実はスマホの画面を通して全国にも届いています。

作る喜びと食べる幸せ
笑顔と笑顔を結ぶ台所

加藤見千子さんロッジ経営

「子供の頃から食べ物のことばかり考えて暮らしてきました」と笑う加藤さん。食べるのも振る舞うのも大好きなのはお母さま譲り。いつしか交友関係は「食」でつながり、大切な仲間もたくさんできました。中富良野との出会いも、友人に頼まれ料理の助っ人として通い始めたのがきっかけでした。
「ここで初めて口にしたトマトとキュウリに感動した事は今も鮮明に覚えています。野菜の旨味、味の濃さに驚きました」。都会の店頭に並んだキレイな野菜とは違う「生命そのもののエネルギー」に触れ、違いに気付くことができたのが嬉しかったと言います。
「四季がはっきりとした土地だからでしょうか。味覚だけでなく、肌で感じる季節感を意識して料理をするようになりました。この町での暮らしは、本当に毎日が感動体験なんです」。
ロッジの窓から見えるのは、刻々と表情を変える十勝岳連峰と里山の姿。それは、いつまでも見飽きることのない日常の風景であり、一番のご馳走だと、加藤さんは微笑みます。
大地で命を育てる人と、家族やお客さんのために料理を作る自分、それを味わってくれる人たちの笑顔がつながって、一皿一皿に幸せの輪が広がります。

インスタグラムのイメージ
↑家族の食卓や、毎日ヒマワリの種を食べにくるリス、庭のヤギたちの様子など、日々の暮らしをInstagramで紹介しています。

Profile

三石町(現・新ひだか町)生まれ。18歳から札幌で生活し、観光や商店街の活性化などのコンサルタント会社に勤務。2014年、中富良野へ移住し、ご主人と共にロッジを営む。「アイデアやひと手間で料理のメニューが無限に広がるのを実感できることも、農業が盛んな中富良野で宿を営む醍醐味」と言います。

加藤 見千子

Michiko Kato

加藤 見千子
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